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★コティ社、シャネル傘下のブルジョワを買収

★コティ社、シャネル傘下のブルジョワを買収


☆About Bourjois

Beauty with French accent since 1863. This is the motto of Bourjois, a French company that operates in more than 50 countries. The brand has been distributing for more than 150 years, original, creative, and whimsical products, which make the famous Parisian chic accessible to all women in the world.

source: http://www.businesswire.com/news/home/20150401006218/en/Coty-Completes-Acquisition-Bourjois-Cosmetics-Brand-CHANEL#.VVVbhrOsUu4

☆ブルジョワについて

1863年から続くフランス風の美。これは50カ国以上で事業を展開するフランス企業ブルジョワのモットーです。当ブランドは、150年以上に渡り、クリエイティヴで一風変わったオリジナル製品を販売し、世界のあらゆる女性がパリジェンヌ風のお洒落を楽しめるように作られています。
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少しずつドレッサーのオーガナイズをしていたところ、ブルジョワの鮮やかなオレンジレッドのリップを発見し、ふと懐かしくなり久しぶりに使ってみました。

中々の高発色ですよね。

ケースのデザインにさえ拘らなければ、あえてシャネルでなくても良いのでは、と思うほどの発色の良さです。

ブルジョワと言えば、シャネル傘下の老舗のカラーコスメブランドですが、マス向けブランドだけに、お値段もお手頃ながら、発色も美しく、西ヨーロッパを中心に根強い人気を誇っています。

シャネルよりもずっと長い歴史があり、ブルジョワをお手本として作られたカラーコスメも多かったと聞きます。一部のドーム型のアイシャドウ(レキャトル)やリップ等はシャネルと同じ工場をシェアしている為、ケースこそ違えども実は中身は同じだった、なんていう話は意外に有名です。



現在、ブルジョワは50カ国以上、2万3000店舗で展開しているようですが、残念ながら国内においては、昨年の7月をもって撤退しています。

しかし、個人投資家のわたしにとって撤退よりも興味深かったのがコティがブルジョワを買収する交渉に入ったというニュースでした。

ようやく、今年の3月に買収完了が明らかになりました。

ビジネスワイヤーのプレリリースによると、買収の対価としてコティのAクラス株式(普通)1540万株、3億6500万ドル(約434億円相当)をブルジョワの親会社であるシャネルに譲渡しています。これは、コティ株式の4%に当たります。

ハイエンドに特化したシャネルにとって、ブルジョワは唯一のマス向けブランドですが、 今回の買収はコティ社の売り上げの大きな部分を占めるフレグランス事業への依存度を下げる狙いもあるようです。

ブルジョワは1863年に誕生。ファウンダーはフランス人俳優のジョセフ アルベール ボンサンです。今後はマステージ市場(マスマーケット=一般大衆向け、と、プレステージ=富裕層向け)の間をターゲットとして、店舗や販売を拡大させていく作戦のようですね。

ひょっこり出てきたリップを見て改めてブルジョワを思い出しましたが、この高発色にこの低価格を考えると、さぞ熱烈なファンも多かった事でしょう。

日本市場からの撤退は非常に惜しかったと思います。


About Coty Inc.

Coty is a leading beauty company with net revenues of $4.6 billion for the fiscal year ended June 30, 2014. Founded in Paris in 1904, Coty is a pure play beauty company with a portfolio of well-known fragrances, color cosmetics and skin & body care products sold in over 130 countries and territories.
Coty’s product offerings include such global brands as adidas, Calvin Klein, Chloe, DAVIDOFF, Marc Jacobs, OPI, philosophy, Playboy, Rimmel and Sally Hansen.

source: http://www.businesswire.com/news/home/20150401006218/en/Coty-Completes-Acquisition-Bourjois-Cosmetics-Brand-CHANEL#.VVUXWrOsUu4

◎コティについて

コティは、2014年6月30日終了年度で純売上高46億ドルを誇る世界有数の美容企業です。1904年にパリで設立されたコティは、130以上の国と地域で販売される有名な香水、カラー化粧品、スキンケア&ボディケア製品群を有する美容に特化した企業です。

コティの製品には、アディダス、カルバンクライン、クロエ、ダビドフ、マークジェイコブス、OPI、フィロソフィー、プレイボーイ、リンメル、サリーハンセンなどの世界的なブランドが含まれます。

追記:コティ社は、自社ブランドだけでなく多くのファッションブランドにフレグランスなどをサプライしています。

ファウンダーは香水商のフランソワ・コティ。1904年パリで創業されました。
化学者のレイモン コレリーのサポートにより、グラース産の香水の製造販売をスタート。アールデコの巨匠(元はカルティエのデザインも手がけていたジュエリーデザイナー)として知られるルネ ラリックにボトルデザインを依頼した事がきっかけとなり、ラリックはガラス工芸家に転身する決意をしたとも言われています。両者のコラボレーションによるこれらの芸術的な香水は世界的にヒットし大きく成長しました。

しかし、パリで設立された会社が、なぜ現在のベースはニューヨークなのかと不思議に思い、インベスター向けのウェブページを調べたところ、 60年代からファイザー(米国の製薬会社)に売却していた事を知りました。 90年代に入り再び独立しています。

2005年に、ユニリーバのフレグランス部門であるユニリーバ・コスメティクス インターナショナルを買い取っており、現在フレグランス関連製品のマニファクチュアラーとしては世界最大規模となっています。

尚、コティプレステージジャパンは、2006年にコティジャパンとブルーベルジャパンとのジョイントベンチャーとして立ち上げられた企業ですが、狙いは日本での浸透促進と日本市場により深く食い込む為でした。

コティプレステージの名前自体は、未だに一般コンシューマーには浸透していないようですが(フレグランスに詳しい方は既にご存知でしょう)元々輸入販売実績のあったブルーベルジャパンと共同で売り込んだクロエは、思惑通り見事に大当たりしました。

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コメント(25件)

  • 突然コメントすみません!このシャネルのシャドウ、おそらく私が17のときに初めて購入したキャトルです。色の名前が分かれば教えていただけないでしょうか?
    カナダでわくわくしながら買った思い出が蘇りました。興奮してごめんなさい・・・。

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    2016/7/1 12:14

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  • WEBデザインを自力で学ばなければならない状態に陥りました。2年前にやっとの事でHTML5とCSS3などのスクリプトを習得しましたが、フリーランスのオファーは良い人脈に恵まれないと中々厳しいのが現実ですね。今は薄給ですが趣味も予てやらせて頂いてます。アーキテクチャ=CAD に関してはさっぱり笑

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    2015/5/21 11:30

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  • 他人のメイクなどとんでもない!自分のメイクすら上手く仕上がられませんので(笑)デザイナーとは言えど、ピンキリですね、私は主にサブカル系の雑誌(カナダ、アメリカ)のレイアウトやタイポグラフィーを作っていましたが、デジタル化すると共に徐々に仕事も減ってきて、

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    2015/5/21 11:21

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  • →が色物は、まだ違いがよくわかりません。立ち止まって見続ければそのうち見えてくると信じて(笑)ところでグラフィックデザインでは、他人のメイクもされるのですか?以前、誌面デザイナー、建築デザイナーって何をする人?なんて話したことがあり、デザイナーの仕事ってよくわからないねと話しておりました(笑)

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    2015/5/21 00:22

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  • 光と影のマジック。太陽光がふりそそぐ駅のお手洗いで、何これ!?を経験しました。一方、デパートの洗面所の鏡に映った顔にきれい!と思ったり(笑)デザインにかかわる方には光と影を駆使する技をお持ちのご様子。それでも肌が凸凹では光も乱反射してしまうのかな(笑)スキンケアは違いがわかるようになってきました→

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    2015/5/21 00:21

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  • 配置と分量、使い方次第で陶器肌にもお化けにもなり得る、ある意味プロでしか使いこなせない上級者向けのアイテムも増えていますが、私には正直上手く使いこなせず手放した経験がいくつもありました。ベースメイクを綺麗に乗せる上で基本なのはやはりスキンケアなのだと、原点に戻らされた次第です。

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    2015/5/20 01:12

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  • 自分の肌にぎょっとさせられる事もしばしば(笑)室内では綺麗にアラ飛ばしできているパウダー効果も太陽光の下では誤摩化せません。それを改めて感じさせてくれたのがクレドのレオスールデクラというライティングパウダーでした。見続ける事で見えなかった物が見えてくる記事も本当に興味深かったです。

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    2015/5/20 01:00

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  • キトキト様、大した内容でもない口コミをわざわざ見つけて頂き恐縮です。光と陰、この効果は正にイリュージョンですね。それを生かしたメイクができたら格段に美しく見えるでしょう。しかし、太陽光は恐ろしいですよー。私達は普段太陽の下でマジマジと鏡に映す事って無いですが、窓腰にふとした瞬間に移る

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    2015/5/20 00:52

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  • →(拡大鏡なの?)私、こんなにシワシワ?って感じて、そうやって高級クリーム、売ろうとしてるでしょって(笑)光と影の使い方で、写真が絵になったり、絵が写真になった経験があります。影によってリアル感が増すんですね https://beautist.cosme.net/article/385228 

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    2015/5/19 15:32

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  • 3DCGをイメージというところ、興味深かったので自力でみつけちゃいました(笑)光と影を使って立体に見せる。あるいは光源の種類によって見え方が違うというのは感じさせられます。カウンターではラメが強く見えてキラキラでも、場所によってはおちついて見えたり。逆にカウンターの鏡は、シワをくっきり映し出して→

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    2015/5/19 15:28

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  • 合わないファンデーションを如何に自然で立体的に生かせるかと試行錯誤した事がありました。3DCGをイメージしながらのベース作りは意外に悪くなかったです。パースとはちょっと違いますが、ヘレナのプロディジーPCファンデで過去に口コミした事があります。チェックバックに時間がかかる為機会を見て貼付けます。

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    2015/5/16 13:27

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  • 私自身、グラフィックデザインに携わっているので、メイクをする時はなるべく3面鏡を使い色んな角度から見てもおかしくない様意識はしていますが、自分の顔となるとこれが中々難しく。ベースメイクでの陰影を付けるシェーディングには特にワークしそうですね。こちらも興味深い記事でした。ありがとうございます。

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    2015/5/16 12:41

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  • パース的な概念を知っていて意識的にメイクをしたらかなり違ってくるでしょうね。今は義務教育でパースを学習できるのですか?、時代は変わりましたね。メイクはパース的に考えるというアイデアは面白いと思いました。

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    2015/5/16 12:26

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  • キトキト様、アーカイヴ少しずつ読ませて頂いています。老舗の歴史を辿るのも面白いものですね。歴史にもお詳しそうですね。コティはラリックのボトルデザインで大当たりしたイメージが強いのですが。(笑)

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    2015/5/16 10:17

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  • パウダーママ様、あれからお肌の状態はいかがですか?ブルジョワの歴史は意外にも長くファンも多くて驚いています。シャネルは、確かに、お高いですね。このレキャトル実は随分前にオークションで売った時の画像です。気に入って頂けたならお譲りしたかったくらいです。

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    2015/5/16 09:52

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  • チョコラータ3様、ブルジョワはホントに発色が綺麗ですよね。ファッションやコスメってモデルが火付け役になる事が多いですよね♪ネット販売やオクなどを見ると数は少ないですがまだ流通してるようです、ぜひチェックしてみてくださいね。

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    2015/5/16 09:43

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  • LEI-CHEUNG様、フランソワコティですね。パウダーですか、それは知りませんでした。日本市場におけるコティとしてはコティプレステージが有名ですね。記事で追記していますのでお時間があるときに読みかえして頂けたら幸いです。

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    2015/5/16 08:45

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  • ブルジョワは、パリコレモデルさんから、高発色だと言う事で話題になり、売れたのですよね。撤退して本当に、
    残念です。今度現地まで買いに行きたいです、
    (^O^)

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    2015/5/16 07:58

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  • フランソワーズ コティーでしたか?正式名称は 今 日本で展開されているのでしょうか?母に言わせるとお粉のコティーだそうです。でも、コティーには名香と呼ばれた香水があったはず…ブルジョア撤退は私も残念に思う一人です。上陸前からのファンでしたのでf^_^;)

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    2015/5/15 23:33

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  • →社会的地位向上を視野に入れた結果、今の香水の普及につながった。そんなことをメモしながら見ていたら、何をメモしているんですか?と聞かれ、美術教育を専攻している方で、美術館鑑賞をどのようにしているのかウォッチしていたそうで、何を一生懸命メモしているのか気になったと声をかけられたこと思い出しました(笑)

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    2015/5/15 13:59

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  • 不思議ですね。香りが苦手なはずなのに、香りへの誘いの糸はあちこちに延びています。コティ社を知ったのは、ラリックの香水瓶からでした。薬瓶に詰められた高価な香水を、美しいパッケージに変えることで、香水を芸術に押し上げ、特権階級の女性を魅了し普及しつつ、その裏では中産階級の経済的台頭を促し女性の→

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    2015/5/15 13:58

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  • ブルジョアというメーカーがあったのですね良いメーカーならまた戻って欲しいです。シャネルのアイシャドウも素敵そうだけど高すぎて。載せているアイシャドウきれいですね^^

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    2015/5/15 13:44

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  • けろっこ様、おはようございます。ブルジョワのアイテムはどれも発色が良く使い易かったですよね。わたしも同意です。再び日本市場に戻ってくる事を願っております。

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    2015/5/15 10:12

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  • ブルジョワは、私たち世代のマストだったわよ。わりと買いやすい価格設定だから色もなん色も持てたし。チークもかわいかった。撤退は心のなかで、悲しんでます(TT)

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    2015/5/15 07:42

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