※中途に「世界香水ガイド」についての追記などを入れました※
またもや太陽の塔続編が先送りになってしまいますが(^^;)・・・
ごく最近、バタバタと連続で縁あって迎えたふたつのフレグランスの話を。
って、普通に購入したのですがフレグランスは気に入っていても購入のタイミングが難しくって、ほんとに縁のものです。
主流の香りでもなく、これからの季節にぴったりというわけでもなく、モテ香水(笑。)の話でもなく、極めて個人的にツボにはいるというだけの、例によって需要の無い話題ですけれど。
っていっても、百貨店で普通に販売している、別に特殊などではない製品ですが。(取扱店舗はどちらも少ないですが。数都市・数店舗)
ル・ガリオン 「ソルティレージュ」
アクアディパルマ 「プロフーモ」
どちらもフェミニン、そしてクラシカル。(1930年代の香水の再構築版)
でも性格は対照的で、
ソルティレージュは、情緒的でコケティッシュ(右脳的)
プロフーモは、理性的で端正(左脳的…というか右脳と左脳の統合の境地のような)
というところですか。ほぼ一度にこのふたつが手元に来たのは、ちょっと面白いです。どちらも大好き(^ω^)です~
では、クチコミにもどちらも2000字ギリギリまで書いたのに、
例によって、まだあんの!?て、感じですが、それぞれの香りについてあともう少し。
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まずは、
◆ル・ガリオン ソルティレージュ◆
オリジナルは1936年発売。その再構築版です。
先日クチコミ済です→こちら
ル・ガリオンについては↓
インターモード川辺のサイト
本国公式サイト
私が購入したのは最近になって追加された、小容量50mlサイズなんで、あの円筒形ボトルではなく見栄えがイマイチですが、ル・ガリオンのアイコンフレグランスです。
クラシカルなアルデハイデックフローラル。昔の鏡台から漂っていた香りといえばこの種の香り。私の幼児期位までは本当にそうでした。
マリリンモンロー愛用の香りといえば誰しも「シャネルNo5」が思い浮かぶでしょうが、
このソルティレージュもそうだったんですよ。
っていっても、1950年代頃のソルティレージュの香りは、これとは相当違っていたと思われますが。まぁ、No5にしてもおそらくそうです。
なんといいましょうか、ノスタルジックで落ち着く香りです。
現代生活にも違和感のないように創られていますし、とっても柔らかくて、むせかえるような要素はない・・・はずですが、現在主流の香調とは遠くかけ離れている為、私は自宅のみで使うつもり。
寝香水にもばっちりでした。(マリリンのNo5に倣っているわけでは決してないのですが)
日本語表記の成分一覧には一律「香料」として書かれてしまうものの内訳的なものが、
原表記にはある為接写画像をアップしておきます。
種々の事情に翻弄され一度は消滅したル・ガリオンの「ブランド再生」の経緯については、ワード検索するだけでもネット上の記事がたくさんヒットしますので詳細は省略。
ル・ガリオンにはこのソルティレージュを始め、「ブランド消滅前」のクラシカルな香りを現代調に再構築したものや、あるいは全くの新作もあり。
なお、多分、女性に対してはブランド側いちおしはこのソルティレージュではなく、
「ラ ローズ」だと思います。(ローズ石鹸のような香りで、モテ香水系です)
ル・ガリオンは同川辺取扱いの、ミラーハリスと容量展開・価格が同じです。
(種類によっては50はありませんが)
50ml 13500円、100ml 19980円(税込)
メゾン系の中では購入しやすい良心的設定だと感じます。
私は、どんなに気に入った香りでもEDP100mlは無理です・・・ただでさえ少量しか使わないので、多すぎて、気が重くなってしまう。それで、ル・ガリオンも50ml発売を待ちました。
(大抵の香りが、少量でも長く香る肌タイプです(経済仕様!?)。なおダウンパフュームの肌タイプ分類では「ムスキースキン」。)
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つぎに、
◆アクアディパルマ プロフーモ◆
オリジナルはおそらく1930年。その再構築版。
クラシカルシプレ。
最初は、2017年11月、梅田阪急のイタリアフェアで試香した時、
あまりの良い香りに
『(げげっ)(゜゜)。。。。。!!!!!』←(笑。)
と思ってそれから忘れられなかったのですが、ついに購入の運びとなったもの。追記を繰り返して最新のクチコミを先日しましたが、
繰り返しになりますが、購入の踏ん切りがついて本当によかったと思ってます!
プロフーモって、まんまパルファムの意ですが、その名にたがわぬ、これぞ香水っていう香りの典型的一形態です。
って、これEDPなのですが、クチコミと重複しますが、ほぼPに相当する気品があります。
(Pに相当する→濃くてキツイ、という意味ではなくむしろその真逆です)
プロフーモに添付されていた各国語説明書
プロフーモは、瑞々しさや派手さはないにも関わらず花の麗しさ、奥深さ、女性らしさは全開。ライトな香りではないけど鈍重さも皆無で素晴らしいバランス。
色彩、造形に置き換えるとアルフォンス・ミュシャの絵画みたいな感じです。
アンティークなトーンで、パーソナルカラーでいうと秋の色調。
フレグランティカを見てみたら、再構築版も2種類あって、現行はオークモスが抜かれているようなので、過去製品を知る方にとっては現行は物足りないものかもしれませんね・・。
ボトルデザインは、逆円錐台のシェイプはアクアディパルマ共通ですけれど、他のラインとは全く異なっています。おそらく1930年オリジナルの雰囲気を再現したデザインと思われます。
日本での取扱い容量は50mlのみ。税込31320円。
共通する香調のクラシカルシプレだと、ゲランのミツコが思い浮かびますが、
まぁそりゃ、ミツコの方が更に格上だと思います。
ミツコのクチコミ
あのゲランのクラシックライン特有の、燃料の燃える匂いのようなトップから始まり、香料が重層的に複雑に絡み合う様はやはりすごいのですが。
でも、親しみやすくて気負わなくていいのはプロフーモの方^^。しかも品格も十分なのですから、素晴らしいです。
(ところでゲランの1975年「パリュール」(ジャン・ポール・ゲラン作)の方がプロフーモに似てるらしく、ヴィンテージがあれば嗅いでみたいです)
さて、このクラスになってくると外函もジュエリーボックスのようになってきます。
この外装デザインからもプロフーモは正統派エレガンスの香りである事がよくわかります。
(実際、格調高いフレグランスを身に着けるのは宝飾品を付けるのとほぼ同義です、世の中全般カジュアル化した事も正統派香水が消えゆく一因でありましょう。)
成分一覧の原表記
しかしなぁ、今後の販売はどうなるのだろう。やっぱり、150mlだけになるのか。
現在のところは不明ですが、とにかく本当にいい香りはどんどん手の届かないところへといってしまうご時世です。本格香の少量サイズというのは、おそらく採算がとれない上、生産管理上も無理が生じるのであろうと。
アクアディパルマはLVMH傘下ですから、ゲランのクラシックラインのここ数年の動き(小容量廃止、かつどんどん値上げ)や、現代香でもP濃度を廃止する一方(新作には、もう元々P濃度を製造しない)なのを見ているとやっぱり・・・今買っておかなければと思いましたね。
プロフーモ、平行輸入品を検索すると150mlが5万円少々、100mlが4万少々。
正規でも多分そう変わらないと思います。
もし50も100も廃止で150mlのみとなると、リピは非常に困難、という感じですかね~(ため息)・・・。
アクアディパルマのレディース香、ノービレのシリーズも試してみてますが、良いのですが心の奥深くまで届く度合いがもう段違いなのですよね、ノービレシリーズとプロフーモでは。
プロフーモは、心の中から寂しさや哀しさ、空しさが消えていく、本物の香りです。
私はアロマテラピーとフレグランスは全くの別物であると基本的には思ってますが、優れた調香のフレグランスは時に精油やアブソリュートでのアロマテラピーを超える「効果」をもたらします。
それにしても、香りは神秘です。
〈初稿に追記〉
↓香水好きの間で何かと物議をかもす「世界香水ガイド」・・・(笑)、ですが
この、私の持ってるのはひとつ前のものという事になるのかな。
最初は、「何を言ってるんだか、この人たちは」と位にしか(笑)思ってなかったし、
また、訳の問題もあるのかな?意味が分かりづらいところも多々あり、普段はほっぽっててそんなに読み込まないのですが、最近になって、彼らの感想と結構一致する事が多い事に気づいて驚き。
プロフーモについても、香りを購入した後に読んだのですがタニアサンチェスの意見とほぼ一致。長くなるから、全部は引用しないけど、
「ポートワインに似た深みのある落ち着いた生真面目な香水」「物静かだが実直な香水」と。
おすすめ度は、高評価であるも残念ながら☆5(傑作)におよばず4(おすすめ)だけど。
香水評、全体にルカよりタニアの評に共感する事が多いです、やっぱり同じ女性だからでしょうね。
以前は世界香水ガイド否定派に一票だったんだけど最近肯定派になってます。
ルカやタニアに限らないですが、珠玉の名作が数え切れずあった頃の「昔の香水」をリアルタイムでよく知っている人たちの評は頷けることが多い。
それでも個々の香りのレビューはあくまでいち個人の感想と思ってますが、
レビュー以外の前置き部分の読み物はもう
首をぶんぶん縦に振って共感
しています(^ω^)、これは本の購入当初から。まぁ、ちょっとない立ち位置の独特な香水書籍ですよね。〈追記ここまで〉
しかしソルティレージュもプロフーモも、世のレビューは本当に少なくって寂しいです・・・。
↓頂いたサンプル、アクアディパルマのマグノリアノービレとル・ガリオンのチュベローズ、また機会があればクチコミします。
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さて、香りの話題ではありますが話は変わって、
先日、フレデリックマルとバイキリアンのカウンターに行ってみました。
マルのテスターを眺めてたら、販売員さんが、試していかれませんか~と
いくつもムエットに香りを出してくださいました。
その日は3月というのに暑いほどの天気で。爽やか系でと出して下さったのが、
フレデリックマル
・ポートレイトオブアレディー
・ローディベール
・コロンインデレビル
・オードゥマグノリア
・アンパッサン
バイキリアン
・ムーンライトインヘブン
・バンブーハーモニー
・フラワーオブイモータリティ
・グッドガールゴーンバッド
9種どれもいい香りですが、感銘、までいたる香りはこの中にはなかったです。
しいていえば、バイキリアンのムーンライトインヘブンが一番好き。
キリアンさんご本人のハネムーンの時の印象を香りにしたものだそうですが。
まあ、この時は特段これと定めずふらっと寄ったわけで、探求はまだまだこれから。
この2ブランドは引き続き他の香りも試してみるつもりです。
いつものごとくまとまりませんが本日はこの辺りで・・・☆
☆tanpopo☆さん
しべたんさん
一般人の事務職
らてラテさん
しべたんさん
RyanRyanさん
しべたんさん
美容で癒されたい人。
わきんぼうやさん
しべたんさん