しゃ・しゃ・しゃ・シャリマー!
2020/6/19 21:36
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真昼です。
あまりゲランのフレグランスを知らない人に、「ゲランの香水といえば?」と聞いたら80%くらいは、「うーん…嗅いだことないけどシャリマー?」と答えるのではないでしょうか。今回のブログはそんなシャリマーについてダラダラと語ろうかなと思います。
こちらは7.5mlサイズのPです。このサイズのPかわいいですよね。他の7.5mlのPがなくなる中、シャリマーPミニサイズは健闘してくれたのですが、あえなく今年でこの小さいサイズは日本から取り扱いがなくなり、Pは30mlのみになるみたいです。なので、あわてて買ってきました(笑)ロットを調べて見ると製造は去年の秋でかなり新しいです。今さら私がクチコミすることもないので、このまま開封せずにセルフヴィンテージにしようかな。
シャリマー系って、やたらプッシュされてますよね。特になんのアニバーサリーでもないのに、限定ボトルもしょっちゅう出るし、フランカーもたくさんあるし、ボトルもいまだにP、EDP、EDT全部専用ボトルだし。やっぱり愛の殿堂とかタージ・マハルとか(百回は聞いた気がする)、ポエティックで話題にしやすいからでしょうか。
フレグランス愛好家の皆様ならご存知の通り、シャリマーの原型は、ジッキーにエチルバニリンをオーバードーズしたもの。ジッキーができた頃には既にバニリンがあったのですが、それにエチル基を追加した、当時最新の香料だったエチルバニリン(甘さUP&スモーキーな味わい)を使用したんですね。もちろんただ足しただけでなくそこからたくさん微調整されたことでしょう。処方自体は1921年にできていたそうですが、ローンチは四年後の1925年まで待たれました(万博に合わせた)。四年も待った甲斐があって、シャリマーは香水部門で最高賞を受賞!受賞できなかったらどうするつもりだったんだろ。
シャリマーは濃度違いが4つP、EDP、EDT、EDCがあります。このうち、日本で入手できるのはP、EDP、EDTの3つ。EDCはアメリカ中心に展開しているそうです。
そしてシャリマーと言えば、世界初のオリエンタルフレグランス…
もちろんそれもそうなのですが、とにかくフランカー(アレンジ)が多いことでも有名です(?)。というわけでいくつかご紹介。
まずは、マチルド・ローラン作の「シャリマーレジェール」ですね。トップの柑橘を増やしてさっぱり、バニラもキレイな後味のものにしたライトバージョンです。2008年に出た「オードシャリマー」はバニラがオリジナルに近いものに戻りました。
続いて「オーデアラバニーユ」系。
元々シャリマーに使われていたバニラは、前述の通り合成なんですが(エチルバニリン)、「だったら本物入れたろ!」と、ワッサーがそれに天然バニラも加えたもの。最初に出たものの他に、マダガスカル産バニラ版とメキシコ産バニラ版がありましたが私にはイマイチ違いがわかりませんでした。
そして「パルファンイニシアル」系。
ワッサーが十代の姪っ子に「アタシにも付けられるシャリマーが欲しい~」とおねだりされて作った(らしい)、若向けに調整を行ったバージョン。ゲランに限らず、若い顧客を掴まないとお先真っ暗ですからね。「パルファンイニシアル」の他に、「パルファンイニシアル フルールドゥポー」「パルファンイニシアル ロー(これは日本でも発売されました)」「パルファンイニシアル ロー シセンシュエル」がありました。フランカーのフランカーのフランカーとか、それ原形残ってんの?とか言いたい。
ちなみに、今年「パルファンイニシアル」が“l'Initial”として復刻(値上げして)しました。日本にも上陸する予定だそうです。どうせだったらオーデアラバニーユがよかったな!
次、「コローニュ」です。
ワッサーによるシャリマーのライトバージョン。トップのシトラスを弾ける感じにして、バルサミックな甘みは抑えてお得意のモダンなホワイトムスクを入れました。
そして、「スフルドゥパルファン」系。
オリエンタル過ぎると今の時代に合わない&若ウケしない!と、ワッサラーデ(オレンジブロッサムとホワイトムスク)炸裂の「スフル」の名の通りの軽やかバージョン。正直、このシリーズはシャリマー感はかなり薄いです。
ただのボトルのデザイン違いの他、「スフルアンタンス(バニラ感UP)」「スフルドゥルミエール(ベルガモット感UP)」「スフルドランジェ(オレンジ感UP)」と、フランカーもそれなりに出てるのでやっぱりウケているのでしょう。
じゃあ、今年もスフルドゥパルファンのボトル違いかスフルのアレンジが出るのかな~と思いきや、今年は新系統、“Philtre de Parfum”が発売予定!
参考記事は↓
https://www.fragrantica.com/news/Shalimar-Almost-a-Century-Old-13752.html
名前からしてスゴそうです(小並感)。
軽やか路線からオリエンタル路線に戻るのかな?
日本で発売するかどうかはわかりませんが、シャリマーファンの皆様、乞うご期待です!
(画像は一枚目以外はフレグランティカよりお借りしました)
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