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メンズエクスクルーシヴ/レ パリジャン

メンズエクスクルーシヴ/レ パリジャン

2012年にスタートしたゲランのメンズ向け高級シリーズ、「メンズエクスクルーシヴ/Les Parisiens」。対になるシリーズはエリクシールシャルネルと思いきや、実はパトリモワンヌ/Les Parisiennes。本国での名称を見ると一目瞭然ですね。パリジャンという名前を使えなかったのでしょうか(パリジェンヌがパトリモワンヌになったのはパリジェンヌという名称をシリーズ名にすることができなかったため)。
パトリモワンヌは完全にアーカイブコレクションですが、メンズエクスクルーシヴは再録と新作が入り混じっていて統一されておらず中途半端なシリーズです。


木枠に囲まれたボトルで、内容量は100mL。ラールエラマティエールやエリクシールシャルネルよりも多く(上げ底になっているかいないかの違いで、ガラス部分の大きさは一緒)スプレーの出方も違います。気づいている人は気づいていると思いますが、旧ヴォワイヤージュコレクションの流用ですね。シリーズは廃番品も含めて全六種類、現行品は四種類です。まずは現行品から。


ダービー(1985)
画像左です。
これは復刻品です。濃度はEDT。最初は違う名前でリリースされる予定だったのですがマーケティングチームの意見でこの名前になりました。このラインの現行品では一番メンズらしいレザーシプレ。EDTですがかなり濃い香り立ちです。元々の処方は四代目とアン・マリー・サジェのもの。93年で一度廃番になり2005(6?)年に再販され、その際に四代目がリフォーミュラしています。復刻直後はビーボトルに入ってましたが、メンズエクスクルーシヴ始動に合わせて移行しました。


画像右です。
シャマードプールオム(1999)
これは元々限定品でした。濃度はEDT。1999年にシャマードとセットで限定販売され、2007年にビーボトルで復刻、その後ダービーと同じくライン移行します。調香師はfragranticaには記載がありませんでしたが時期的に四代目かマチルド・ローラン(あるいは共作)でしょう。シャマードらしくヒヤシンスが入っていますが、ヴァイオレットとスパイスが合わされていて本家シャマードと比べると落ち着いた香りです。

カラービーに入れてみました。

アルセーヌルパン ル ヴォワイユ(2010)
画像右です。
これは新作として発売されました。対になるフレグランスがあるのですがそれは後述。サンダルウッドとベンゾインにアロマティックな香りとスパイスを合わせたこのライン屈指の良作。こういう香りがメンズ向けにもっと増えたらいいんですけどね。調香師は四代目(最後期の作品)。濃度はEDP。


ル フレンチー(2017)
画像左です。
これも新作として発売されました。調香師は五代目。二代目の「オーデベルベーヌ」という香りの再解釈という触れ込みで、シトラスとバーベナにアロマティックな香りを合わせたコロンのような香り(濃度はEDP)。一時期、アラブの王族のインスタにルフレンチーのボトルが写り混んでると話題に(?)。ホントかいな。

以上が現行品四種で、以下二種が廃番品です。

ラムダンエロー(1999)
これは復刻品でした。調香師は四代目。元々はダービーの続編として「コリオラン」という名前で売られていたもの。メンズ向けのハーバルなシプレで、ダービーよりはだいぶ使いやすい香りでした。五年持たずに廃番になり、2008年にビーボトルで復刻。その後ライン移行しました。濃度はEDT。

アルセーヌルパン ダンディ(2010)
これは新作として発売されました。調香師は四代目。前述の「アルセーヌルパン ル ヴォワイユ」と対になる香り。非常にどっしりとしたウッディシプレ。ドルセーと香水の名前で揉めたらしく、ゲランが敗訴。「アルセーヌルパン」と名前を変え販売は継続されましたが、2016年に廃番。


と、まあこんな感じです。
この中でなにかひとつ買うとすればアルセーヌルパンルヴォワイユでしょう。次点はシャマードプールオム。
試香できる店舗は限られていますが、機会があればぜひ。

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