
自然体で美容と向き合う姿勢が支持を集め、美容誌を中心に毎月多くの雑誌やイベントで活躍する美容家・神崎恵さん。2021年上半期、神崎さんにとってのマイベストコスメを伺いました。
神崎恵さんが選んだ、マイベストコスメ
自分らしい生き方を探求する姿勢が多くの女性の支持を集める、美容家の神崎恵さん。変化を楽しむマインドでどんなトレンドも自分のものにしてしまう神崎さんに、2021年上半期のマイベストコスメを伺いました。
水が澄むように肌が澄んでいく薬用美白美容液

ホワイトショット
発売日 2021/03/01
ベスコス常連の“実感値”がパワーアップ

2021年3月にリニューアルされた『オバジC25セラム ネオ』をピックアップ。ピュアビタミンCの浸透スピードが高まったことにより、毛穴・シミ・ハリ・キメなど、あらゆる肌悩みにアプローチ。肌にうるおいを与え、ツヤのあるハリに満ちた肌に導く美容液です。
「以前から大好きな美容液でしたが、今回はさらに効果の“実感値”が高いなと。より肌がもちっとして、小ジワやくすみが改善される手応えがあるし、手応えを感じるまでのスピードも早い。特にすごかったのはハリ・ツヤですね」
美容液を丁寧にハンドプレスで浸透させることは神崎さん流スキンケアのポイントのひとつ。肌がしぼんでいるところには重ねづけをすることで、ピンとしたハリが復活します。
守りながら肌を育てる、みずみずしい日焼け止め
日差しが強くなるこれからの季節、ベストコスメでぜひチェックしてほしいのが日焼け止めです。シーズンごとにほとんどの新作を試すという神崎さんがマイベストコスメのひとつに選んだのは、『ホワイトショット スキンプロテクター DX』。
「全方位から肌を守ってくれる、その頼もしさ。信頼しています。美白ケアも同時にできるなど、“守りながら肌を育てる”ことができるのがうれしい!」
毎日使う日焼け止めは、テクスチャーの心地よさも重要と話す、神崎さん。美容成分がみずみずしく溢れ出るような「スプラッシュショット感触」が心地よいクリームで、ごわついた肌をやわらかく、透明感のあるなめらかな肌へ整えます。
バランス上手の「NARS」が贈る新作クッション
「NARS」の『ピュアラディアントプロテクション アクアティックグロー クッションファンデーション SPF50+/PA+++』は、ブルーライトや大気中のちり・ホコリなどの環境ストレスからも肌を守る、ブランド史上最高レベルのプロテクト機能を搭載したクッションファンデです。素肌が透けて見えるようなシームレスな透明感に、うるおいのあるフレッシュな仕上がりをキープ。自然で軽い、みずみずしいツヤがピュア肌を叶えます。
「塗り固めるのではなく、表情が豊かに動くような、軽やかなつけ心地。それでいて肌のアラは程よくカバーしてくれる、このバランスがやっぱりNARSは上手だなと思います。美しさを楽しみながらも肌は自由を感じていたい──今とても重要な、そんな感覚を叶えてくれるファンデです」
NARS
発売日 2021/04/16
透明感あふれる“きらめきカラー”に夢中

撮影/大槻誠一
「SUQQU」の『シグニチャー カラー アイズ』は、肌から浮かない上品な色味と透明感、極上のめらかさが大人に愛されるアイシャドウパレットです。
「どれも本当にベーシックで使いやすい色味なんですが、ベーシックななかにも新しさや、肌をきれいに見せる技が詰まっているのがSUQQUのパレットのいいところ。その日の気分で組み合わせを変えたり、楽しみ方がたくさんあるパレットです。私は右下の色でニュアンスのアイラインを描き、左上の透明感のあるきらめきカラーを上にふんわり重ねる……という使い方をよくしています」
透明感のあるきらめきは作るのが難しく、「それを見事に表現したSUQQUはすごい」と神崎さん。選べないほど、どのカラーも大好きと高評価でした。
「自分の気持ち」に合ったものを選ぶと気分が上がる
“その日の自分”に合ったものを、自分に誠実に選ぶこと。それが、その1日の充実感、幸福感を上げていく気がする……と神崎さん。
「私にとっては、その日1日を笑って過ごすことが一番大事。そのために、今の自分の気持ちに合ったものを選ぶことを大事にしています。食べ物も飲み物も、選ぶ服も、メイクも、お花もそう」
これからの2021年下半期の美容に関して注目していることについての質問を投げかけたところ、美容を愛する神崎さんならではの答えが返ってきました。
「私自身の考えよりも、美容先行でいろいろリードされたり、提案されたりしたいんです。トレンドをどう攻略するかは、私にとってすごく楽しいハードル。新しい自分を見つけるいいチャンスなので、柔軟に“自分以外の人からの提案”に挑戦していきたくて」
“他人の目を気にする”というと悪く捉えられがちですが、他人の目もトレンドも、“新しい自分に出会うための提案”と捉えるのが神崎さん。年齢を重ねると自分自身に慣れてきて、選択の幅も狭まりがちです。そんなときこそ“自分以外の人からの提案”にチャレンジすることが刺激になると、目を輝かせます。
自分らしく年齢を重ねながら生きていくために
現在、秋以降の出版を目指して新著2冊の制作に大忙しの神崎さん。
「1冊は私なりの“美を育てるルール”がテーマ。日々変わっていくけれど、そのなかで変わらず大事にしてきたことがあります。マインドからメイク・スキンケア、目に見えるものから見えないものまで、“読む美容”としてたっぷりご紹介するつもりです。
もう1冊は実用書として、プロセスやアイテムをたくさんのせた本にしたい。こちらのテーマは“老けない美容”。といっても、アンチエイジングではないんです。私は年齢を重ねることと、“老ける”ことはまったく違うことだと思っています。自分らしく年齢を重ねながら、自分に納得しながら生きていきたい。きれいでいることよりも、笑っていることのほうが大事だと思うから。そんな視点から美容を考えてみたくて」
人を見た目の美醜で判断する「ルッキズム」への批判が高まるいま、どうやって「きれいになりたい」という想いとのバランスをとっていけばいいのか。「美容のなかにある矛盾」と今後どう取り組むか、考え続けていると話す神崎さん。
きっと神崎さんなら、見た目の若さや美しさだけではない「新しい美しさ」のかたちを、私たちに見せてくれるに違いありません。
美容家・神崎恵さん

1975年生まれ。美容家。
自らあらゆるものを試し、ほんとうにいいと実感できるものだけをすすめる、というスタンスが世代を問わず支持されている。書籍も数多く執筆し、累計発行部数は144万部を超える。新刊「神崎CARE」(ワニブックス)2020年10月23日より発売中。新刊「老けない美容(仮)」「美を育てるルール(仮)」製作中。
神崎恵 Instagram(@megumi_kanzaki)
取材・文/田邉愛理
(アットコスメ編集部)