神崎恵さんが選ぶ、2021年のマイベストコスメ

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2021年10月に新刊「老けない美容、老ける美容」（講談社）を出版した美容家の神崎恵さん。12月で46歳を迎える神崎さんが、年齢を重ねることは怖くない、むしろ楽しい！と思えるようになったのは、「美容が持つパワー」を実感しているからだそう。そんな神崎さんが惚れ込んだ、2021年のマイベストコスメを伺いました。

神崎さんが選ぶマイベストコスメ、ひとつめのアイテムは「コスメデコルテ」の導入美容液『リポソーム アドバンスト リペアセラム』。

「優秀な保湿力に加えて、リニューアルでエイジングケア効果がパワーアップしています。ハリ・ツヤ・透明感がすごくわかりやすく育つところが好きですね」

神崎さんは洗顔後に3プッシュほど出して全体に広げ、ハンドプレスしながら浸透させています。ハリ・ツヤを高めたい部分には、さらに重ねづけすることもあるとのこと。スキンケア後すぐに実感できる透明感とうるおいが、お手入れのモチベーションを高めてくれます。

美白美容液は一年中、日常的にケアに投入しているという神崎さん。美容医療レベルの透明感に感動したという「HAKU」の『メラノフォーカスＺ』をマイベストコスメのひとつにチョイス。肌が明るく均一になるトーンアップ効果と、そのスピード感に驚いたと話します。

「明るさはもちろんですが、実はツヤとハリも高まるなぁという実感がありました。『メラノフォーカスＺ』を使うとお顔全体にツヤが走る。肌が発光する感じがあるんです」

こちらも“明るくなった”と神崎さんが実感するまでの時間が短いので、スキンケアが楽しくなるとのこと。美白美容液の進化を実感させてくれるアイテムです。

年々気になるほうれい線や口まわりのしぼみ対策として神崎さんが取り入れたというのが、『リンクルショット メディカル セラム』。2021年1月の発売以来、リピートするごとに肌がなめらかになる感覚があると神崎さん。

「心地良い浸透力で肌にピタッとフィットして、肌が柔軟になりハリが出ます。私は日中、表情がよく動くほうなので、午後になると顔に折れ目というかシワ感が出てくることがあって。でもこの美容液を使い続けているうちに気にならなくなってきました」

これひとつで額、目元、口元をケアできる『リンクルショット メディカル セラム』。エイジングケアの頼れる相棒になってくれそう。

美容液に続き、「コスメデコルテ」から、化粧下地『ロージー グロウライザー』をチョイスした神崎さん。

「ツヤ感、トーンアップ効果も素晴らしいのですが、ほんのりピンクの色味がとっても優秀なんです。気持ちまで艶めいたときの肌のようなニュアンスが出せます」

どんなファンデーションとも相性が良く、下地だけでもきれいになれるアイテムと神崎さん。毛穴や小じわといったお肌の細かいアラを飛ばして、内側から光を放つなめらかな肌へと整えてくれます。

顔に高さを出すことで、年齢とともに失われがちな立体感を取り戻してくれるハイライト。今期の神崎さんのヒットアイテムは『ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー』でした。

「色でどうにかするというよりは、光とツヤできれいに見せる。肌が白っぽくならずに透明感やフレッシュな輝きを与えてくれるので、そこがすごく好きでした。

私がよく使ったのは“02 ピンクグロウ”と、“06 コーラル グロウ”。06をチーク＆ハイライトとして使うのもおすすめ。チークの高揚感・血色感を出しながらツヤも出せるところが、本当に素晴らしいバランスでした」

ハイライトをつけるときはごく少量でOKとのこと。「なんとなく変わったかな？」というくらいの薄膜仕立てが、顔立ちを美しく見せる秘訣だそうです。

神崎さんが選ぶマイベストコスメ、ラストは「シャネル」の『ルージュ ココ ブルーム』の「110 シャンス ドゥ シャネル」。唇が弾むプランプ効果と発色の良さで、「@cosmeベストコスメアワード2021 上半期新作ベストリップスティック 第3位」も受賞したアイテムです。

「シャンス ドゥ シャネルは少し赤みを感じるベージュで、本当に今年一番使ったリップです。色合いが絶妙で、モードからコンサバまでどんなファッションにも、どんなシーンにもつけられる。まさに今というツヤ感、プランプ効果で唇をふっくら見せるなど、すべてにおいて美しい仕上がり」

その人自身を美しく見せてくれるから、肌色やファッションを選ばずにつけられると神崎さん。華やかさと品格、凜々しさを兼ね備えたリップと大絶賛でした。

2021年を振り返り、スキンケアでは“肌の全ての総合点を引き上げてくれる”アイテムや、優秀な洗顔料のような“落とすアイテム”の充実が印象的だったと神崎さん。それはコロナ禍の約2年間で、心身の疲れを感じる人が増えたからかもしれないと話します。

「私自身もそんな実感があって、だからこそ“落とす”行為に癒やしを感じました。肌が軽くなると、気持ちもちょっと軽くなる。与えることも大切ですが、どうやっていらないものを気持ち良く取り除いていくかは、これから大事にしたい視点です」

そしてカラーアイテムでは、なんといってもリップに注目。

「この一年はすごくリップを楽しんだ年でした。各ブランドから新色がたくさん登場して、質感もカラーもバリエーションが豊富で。リップはマスクをすると隠れてしまうけど、より自分自身に“効く”アイテムだということを再確認し、今までとは違う楽しみ方ができました」

いま一番の楽しみは、オリンピック選手を担当するトレーナーのもとで行う“本気のトレーニング”。ハードな時間のあとの達成感が、心と体をリフレッシュしてくれるそうです。

新刊では“老けない美容”をテーマに、自分の肌や髪をきれいにする方法や思いを伝える神崎さん。本書の後書きでは、インスタライブで「若い人やきれいな人から、“年をとることは怖くない”なんて言われたくない」というコメントをもらったことが、“老ける”というテーマに正面から取り組もうと決めたきっかけだったと書かれています。

「美容についてお伝えしていると、やはりそこに不安を持っている方の声がすごくたくさん届きます。みんなどこかで、老けることで自分の価値がなくなっていくのではないか……そんな恐れを持っているんですよね。

でも実はそうではなくて、私は年をとるということは、自分らしく自由になることだと考えています。そこを良いバランスで美容と合わせながら生きていけたらいいなと思うんです。

考えてみると、小さいときはお母さんやお姉さんの化粧品って憧れで、使うだけでときめいていた。でも年齢を重ねるたびに、美容が苦しくなっていくとしたら、それはすごくもったいないなって。もっとラクに、いいバランスでエイジングを味方につける美容テクニックを、この本でお伝えできたらと思っています」

2022年こそはマスクメイクの縛りを抜け出して、「“全顔”でメイクを楽しみたい！」と神崎さん。新しい色合わせ、新しいバランスで“今の自分”を楽しむアイデアをくれる神崎さんの美容とメイクが、来年も私たちの背中を押してくれるはずです。

1975年生まれ。美容家。
自らあらゆるものを試し、ほんとうにいいと実感できるものだけをすすめる、というスタンスが世代を問わず支持されている。書籍も数多く執筆し、累計発行部数は144万部を超える。新刊「老けない美容、老ける美容」（講談社）を発売中。

神崎恵 Instagram（@megumi_kanzaki）

取材・文／田邉愛理
撮影／大槻誠一

（アットコスメ編集部）