今から18年前の2005年4月15日（金曜日）、水田わさびさんが演じる現在のドラえもんの新シリーズの初回放送日でした。
水田わさびさん演じるドラえもんは今日で19年目に入りました。

大山のぶ代さんが演じたドラえもんの旧シリーズは大山のぶ代さんがドラえもん役の降板を申し入れたことがきっかけで、2005年3月18日に最終回を迎えました。

水田わさびさんは前任の大山のぶ代さんと声質や演じ方も全く違いますが、ドラえもん役に水田さんが起用されたのは大山のぶ代さんが「自分のドラえもんの声に似せた声にせず、ドラえもんというキャラクターの心を理解して、それで自分なりにドラえもんを表現できる人を選んで欲しい。私に似せた声・私に寄せてドラえもんを演じるのではなく、新しい人なりのドラえもんを作っていってほしい。」という要望が出されたからだと言われています。

また、大山さん以外の旧キャストの声優陣も、「自分たちと似せた声にせず、キャラクターの心を掴んでそれを自分で表現できる人を選んで欲しい。」と要望した話も有名です。

また、大山さんを始めとする旧キャストの声優陣は、「番組が1からスタートする形で新しいドラえもんを新しいチームで作っていって欲しい。主題歌もBGMも絵柄も全てリセットして、2代目の皆さんたちで新しい作品を築いてもらいたい。」と要望したそうです。
そのため、絵柄や主題歌なども一新されたと言われています。
皆さんはドラえもんの声優交代から18年という歳月が経過したことについてどう感じますか？

なお、大山のぶ代さんはドラえもんを「未来から来た子守りロボット」という解釈でドラえもんを演じていたそうです。
一方、水田わさびさんはドラえもんを「のび太たちの一緒に成長していく友達ロボット」という解釈でドラえもんを演じていると仰っていました。


以下、水田わさびさんがドラえもん役に内定した際のインタビューの引用です。

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聞き手：大山のぶ代さんからの引き継ぎです。

水田：直接お会いしたことはありませんが、声優さん以外にも幅広く活躍されていて、尊敬しています。けれど、自分流に楽しくやらせてもらっているのでプレッシャーは感じていません。

聞き手：今後の目標は。

水田：ドラえもんとしては、より一層のび太君と友達になって〝日常のにおい〟を視聴者に伝えたい。わさドラは、のび太君の保護者じゃなくて、友達なんです。未来からやってきた特別なロボットではなくて、ジャイアンやしずかちゃんと一緒に笑うし、一緒に泣く。そういうところを出していきたいです。

https://koikesan.hatenablog.com/entry/20050704
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以下、大山のぶ代さんがドラえもん役を降板してから1年後にインタビューで仰っていたことです。


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ドラえもんを演じるにあたって、一番こだわったのは「言葉遣い」です。あの子は未来から来た「子守り用猫型ロボット」なんです。お母さんの代わりとして教育する立場のロボットなんだから、人を傷付ける言葉を使うわけが無いと思ったの。「コンニチハ、ボク、ドラえもんです！」の台詞も、初めて会う人に自己紹介するのは当たり前の事と思って、私から提案させて頂きました。こんな調子で最初の十年は台詞直しの繰り返し。だって、敬語や男言葉・女言葉がある国なんだもの。全国の子供たちに美しい日本語を伝えなくっちゃね。

ドラえもんに関わる出演者、製作スタッフとの出会いは宝物です。家族よりも長い時間を共有したのに、揉め事ひとつ起きず、卒業を迎えました。

https://tubhouse.co.jp/blogs/interviews/vol-25-%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%81%AE%E3%81%B6%E4%BB%A3%E3%81%95%E3%82%93
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ちなみに、大山のぶ代さんや他の旧キャスト陣の声優さんたちはドラえもんの声優交代が行われるタイミングで、引き継ぎ等は全くしなかったそうです。
理由として、「前任者の自分達を意識しないで、2代目のチームで新しいドラえもんを作ってほしい。」という気持ちがあったため、それを製作者サイドが尊重したそうです。

最後に、大山のぶ代さんが水田わさびさんへの応援コメントを引用します。
「自分達のドラえもんが終わって、今は新しい若い方々が頑張ってドラえもんを頑張っている。これから見る子供たちは今の出演者の方々の声がドラえもん、のび太くん、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫くんになっていく。だから私たちのシリーズのドラえもんよりも今の方々が演じて下さっているドラえもんの方がずっと良いです。」と笑顔で仰っていたことがとても印象的です。