ツヤとテカリは紙一重とも言えます。
ツヤはうるおいを感じる、透明感のある光り方。赤ちゃんの肌のように水分と油分のバランスがいい状態だと、内側からうるおったように自然に光を反射します。
反対にテカリは油分が多く、皮脂が光って見えている状態です。本来光らない、意図しない箇所が光っているとテカリに見えます。
朝のスキンケアとメイクでつくったツヤが油分によるものだと、時間とともに自分の皮脂と混ざって過剰になってしまいます。皮脂はどうしても出るものなので、ある程度テカるのは当たり前のこと。ギトギトになるようなら、スキンケアとベースメイクを見直す必要がありそうです。
肌が乾燥しているとツヤが出にくいです。スキンケアでうるおいをたっぷり補給しましょう。また、仕上げのフェイスパウダーの量やつけ方もポイント。量が多いとツヤが消えてしまいます。ブラシにしっかりと含ませて、肌を磨くように薄くつけます。
元の肌の質感によって、ツヤ肌が得意な人とマット肌が得意な人がいます。一概には言えませんが、パーソナルカラーによる傾向もあります。春タイプはツヤ、夏タイプはソフトマット、秋タイプはマット、冬タイプは人によって幅がある、というのが大まかな傾向と言えます。
ツヤ肌をつくるためにまず大切なのは、土台となる肌をしっかり保湿することです。乾燥小じわや毛穴が開いた状態は、パール入りのアイテムとの相性が悪いことが多く、時間が経つと凹凸に入り込んだり浮いてきたりして、肌悩みを目立たせてしまうことがあります。
「MAMEW(マミュ)」では、内側からうるおったようなツヤ肌をつくるために、細かいパールが入ったコントロールカラーを使います。ハイライトはツヤを出すためというよりも、顔の立体感を引き出すために使用します。
①内側からうるおったような、光沢とハリを感じるツヤ
⇒細かいパールが入った化粧下地などを使う
②顔の凹凸を強調して、立体感を出すツヤ
⇒パールが多めに入ったハイライトを使う
①内側からうるおったような、光沢とハリを感じるツヤのつくり方
細かいパールが入った化粧下地やコントロールカラーなどのベースメイクアイテムを使います。「MAMEW(マミュ)」の店頭では、『コントロールリキッド』の「ゴールドシルバー」を使ってツヤを出します。
ベースの色味がつかない、パールのツヤ感のみを足せるコントロールカラーです。シルバーとゴールドをバランスよく配合した肌になじみやすい色味で、ほとんどの肌トーンに対応しています。他のベースメイクアイテムと混ぜて使ったり、ハイライトのようにピンポイントで使うこともできます。
『コントロールリキッド』の「ゴールドシルバー」を、ベースとなるコントロールカラーやファンデーションに混ぜて使います。
一般的なパール入りの化粧下地は、単体で使うことを想定しています。アイテムによってベースの色味やパールの質感、配合量が違うため、使用量や使い方はそれぞれ調整する必要があります。
『コントロールリキッド』の場合、ベースとパールで1:2くらいの量を使用します。今回はベースに「ピンク」を使用しました。手のひらで混ぜてから、顔に薄くのせていきます。
目の下の三角ゾーンや色ムラが気になるところを中心に、指とスポンジを使ってなじませます。のせる量や箇所は、それぞれの肌状態によって変わります。色ムラが気にならない箇所にはのせなくてOKです。
一般的なパール入りの化粧下地を使う場合も、量が多すぎたりのせる範囲が広すぎたりすると、テカリに見えたり顔が大きい印象に見えたりすることがあるので、必要な量と箇所を見極めましょう。
元の肌ツヤによってはベースの分だけでOKの人もいますが、足りない場合は「ゴールドシルバー」をハイライトのように使います。ただし、やりすぎるとテカリに見えることがあります。
薬指やコンシーラーブラシを使って、頬や鼻筋などのツヤを足したい部分に上から足し、スポンジを使ってなじませます。
☑使用量や範囲を調節する
ツヤの仕込みすぎはテカりに見えたり不自然に見えたりすることがあるので、使用量を調節しましょう。パールの量が多いアイテムの場合、全顔に使用するとのっぺりとした仕上がりになりやすいので、部分的に使用します。
☑肌から浮かない色味を選ぶ
パールが多すぎると、顔が白く見えることがあります。また、パールの色味によっては、肌の色と合わずに浮いてしまうことがあります。
②顔の凹凸を強調して、立体感を出すツヤ肌のつくり方
①で使ったパール入りの化粧下地に加えて、ハイライトを使用します。
ハイライトには、肌の凸面に使用することで立体感を強調したり、影を飛ばしたりする効果があります。鼻筋や額、高く見せたいくぼんだ箇所などに入れます。
一般的には、光が当たる位置(頬の高い位置や額の中心など)にハイライトを入れます。ただしハイライトを入れる箇所は、それぞれの骨格やつくりたいイメージによって変わるため、一概に「ここに入れるのが正解」とは言い切れません。「MAMEW(マミュ)」の店頭では、お客様ひとり一人の顔の全体のバランスを見ながらハイライトを入れています。
パウダータイプのハイライトには、ハイライトブラシやアイシャドウブラシなど、ピンポイントでのせられる小さめのブラシを使うのがおすすめです。パウダータイプだと粉っぽくなってしまう場合は、練り(クリーム)タイプのものを指でのせるがおすすめです。
ハイライトの質感の違いによって、ツヤの印象が変わります。大きめのパールやラメが多く入ったものは存在感があり、華やかに仕上がるので、写真撮影などのときにぴったりです。ただし人工的な印象に見えることもあります。
ツヤ肌をつくったときも、仕上げにフェイスパウダーを使ってメイクをフィックスさせます。フェイスパウダーを使わないとテカリや崩れにつながります。
☑ブラシを使って薄くムラなく磨くようにつける
パフで一気にのせると、つきすぎてツヤが消えてしまいます。
☑粒子が細かいパール入りのものを使う
パールの粒子が大きいと、時間の経過とともに悪目立ちしてしまうことがあります。ベースに仕込んだツヤとフェイスパウダーのツヤ、トータルで見たときに理想のツヤ肌になれるものを選びましょう。
パウダータイプのハイライトはフェイスパウダーの後、練りタイプのハイライトはフェイスパウダーの前に使うのが一般的です。