
汗は肌を乾燥させる原因のひとつ。常に汗で肌がぬれている状態なのにどうして肌が乾燥するのかについて、皮膚科医の蘇原しのぶ先生に聞きました。
A.汗が乾くときに、水分も奪われてしまうのが原因です

日常的にスポーツでたくさん汗を流している人は肌がキレイだというイメージが強いためか、「汗をたくさんかくと美肌になる」と思っている人も多いようです。
たしかに、汗には保湿効果があります。
また、汗と皮脂と汗とが合わさってつくられる皮脂膜には、肌を乾燥や感染から守るはたらきがあるため、スポーツなどでサラサラの良い汗をかけるようになると肌荒れが改善するケースも珍しくありません。
夏の乾燥対策には、こまめに汗を拭き取ること
その一方で、汗には老廃物や汚れなど、肌の負担になる成分も含まれています。汗をかいた状態で放置すると肌が弱酸性からアルカリ性に傾いて炎症を起こす原因にもなるのです。
さらに、汗が乾くときに肌内部の水分も一緒に失われるため、汗をかく前よりも肌の乾燥を招きます。
じっとりとした暑さが続く夏は、つねに肌が汗でぬれている状態になりがち。そのとき肌はいつもよりデリケートな状態なので、汗によるメリットよりもデメリットの影響を受けやすい傾向になります。
スポーツのあとであればシャワーで汗を洗い流せますが、日常生活ではなかなかそうはいかないので、汗をかいたらできるだけこまめに拭き取ることを心がけましょう。
汗っかきの人こそ、スキンケアは保湿を重視するのが正解です。
>>顔のテカりは、乾燥のサイン!? うっかり乾燥を防ぐ夏のスキンケア
監修:しのぶ皮膚科 蘇原しのぶ院長

皮膚科医。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、2016年にしのぶ皮膚科開業。保険診療全般から、保険診療ではできない治療や美容診療まであらゆる皮膚病を解決できるクリニックを目指している。テレビ、ラジオ、インターネット等のメディアでも活躍中。
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(@cosme編集部)