
汗を早くひかせるには、動脈を冷やして脳の温度を下げるのがベスト。そのメカニズムと注意点を、医師の五味常明先生に聞きました。
A.汗を止めたいときは動脈を冷やして! ただしやりすぎは禁物

「今だけはどうしても汗を止めたい!」という場面では、首のうしろやワキの下・ひざ裏・手首など、動脈が走っている場所を冷却スプレーや冷たい飲み物が入ったペットボトルなどで冷やすと、汗を早くひかせられます。
その理由は、動脈を冷やすことで脳の温度が下がるから。
脳には体温を調節する中枢があり、ここの温度が低くなると脳は“もう体を冷やす必要がない”と判断して汗を止めます。しかしこれは体に負担をかける行為。医学的にはおすすめできません。
汗を無理やり止めるのはNG
これから人に会うのに汗が止まらなかったり、電車やエレベーターのなかで汗が止まらず気まずい思いをしたり…。
そんな場面で汗を止めたくなる気持ちはよくわかるのですが、汗をかくことは体温を調節するうえで欠かせない体の機能。私たち人間は、汗をかき、その水分が蒸発するときに熱を放出することで体温を一定に保っています。
体が出す必要があると判断した汗をムリに止めようとすることは、体に負担をかけることなんです。
制汗剤の正しい使い方
監修:五味クリニック 五味常明院長

医師。昭和大学医学部を卒業後、昭和大学形成外科などで形成外科学を、多摩病院精神科などで精神医学を専攻。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」の提唱者で、ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。クリニックで治療を行う傍ら、著書を出版、テレビや雑誌など数多くのメディアにも出演。
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(@cosme編集部)
最終更新:2022/07/05
公開:2019/05/28