ディオール / ニュールック 1947 口コミ

　日本の気候だと今（秋）や春先頃にマッチする温かみと優しい甘さと、クラシカルなフェミニンさのあるオードパルファムです。もやらず、透明感のある香り。
フランソワ・デュマシーさん調香。

ざっくり：
　ホワイトフローラル＞パウダリー＞薔薇＞イエローフローラル＞バルサム＞ウッディ

やや細か：
　トップ・ハート・ベース別に何の香料かは不明だけど、ホワイトフローラル推しのコンセプトで創られた香りで、とりわけチュベローズがメインだそうです。
　その他イランイラン、アイリス、ダマスクローズ、サンバックジャスミン、ピオニー、バニラ、ベンゾイン。

強さ：
　やや弱〜普通。トップノートが飛んだ後はパーソナルな空間で香り、意外に繊細。天然香料の儚さ。

持続：
　普通〜やや長。トップはすぐ飛び、ミドルとラストが長。ラストのパウダリーな柔らかい甘さは、半日近く香り続けます。

個人的メモ：
　一昨年の伊勢丹期間限定イベントで気になり、心の「いいね！」ボタンをクリックしたものの買い損ね（高価なラインなので踏ん切りが付かず）、でもその後も忘れられず、結局銀座のディオールブティックで買いました。
　コスメを扱うパルファン・クリスチャンディオールでなく、ディオールブティックの方の取り扱いアイテムで、在庫切れでなければいつでも普通に買える定番商品。リピート予定なので嬉し♪

　125mlと300ml（確か）があり、勿論300mlが割安（と言っても高価）だけど、香水は沢山持っているので使い切るまでに変質しちゃうかなと思い、小さい方のボトルを。２万５千円＋税くらい。ひ…。
　大好きな香りだし、2シーズン使えてしかも家でのリラックス用とお出かけ用の両方使えて出番も多いので、次回はちょっと頑張って大容量買うんだ…。（ギュッ

　因みに庶民なので初ディオールブティックでしたが、対応が丁寧×親切×上品×知識豊富コンボなパーフェクトさで、流石ムッシュディオールのお店ーって思いました。
　私なんかどこからどう見ても香水より高い品は買わんだろうよって一目で分かっちゃうお上り客ですが、蔑まず押し付けずツンツンせず、違う階のバッグや靴も気さくに紹介してくれるオープンマインド。
　横でバッグ４個買ってった中国のカップルの方相手と変わらぬ接客でしたｗ


香りについての個人的所感（昨夜付け直してみてちょっと修正しました）：
　トップでバニラのような甘さのイランイランやチュベローズ、そしてアイリスを強く、更に奥にベンゾイン（安息香）が一緒にいるのねと感じられます。
　これらは一瞬でクラシカルフェミニンな、まさに1947年？的な空気を創るので、テスターから肌にプッシュしていただいた瞬間「しまった、おばあちゃんぽかった！？　記憶の中で香りを補完しちゃってた！？」て焦りましたが、ここが意外とクセになりますｗ
　優雅でクリーミーな甘さのあるイランイランとチュベローズ以外に、何だろう？　花以外の植物のフレッシュさ＋温かみ＋甘みを感じるんです。
　この温かみと甘みは、最後までずっと傍に寄り添ってくれます。

　ミドルでは、薔薇やピオニーのツヤツヤッとしたフローラルな香気を強く感じます。でも、ザ・大輪な強気の華やかさではなく。この香りは常にそっと肌を包みます。
　ジャスミンはこの辺りだと思うんですが、いつも私が気づいてしまいがちなえぐ味（インドール臭）は、この香りでは感じないので嬉しい。

　最後はバニラ＋ベンゾイン、そして恐らくアイリスも再び。更に、ミドルでふっと気配を消して奥に下がったチュベローズのクリーミーさも、再び感じられます。優しく甘く仄かなパウダリー。
　私が「ややキーンと硬質？」と感じてしまうジャドール ヴォワルのパウダリーよりも押しが弱く柔らかい、繊細な甘さ。
　１日経ってもふとした瞬間服から仄かに漂います。ほっとできる、安心できる香り。副交感神経↑。

（香りの傾向のご参考）
　好きな香り：
　セントラルパークウェスト（ボンドナンバー9）、セントラルパークサウス（同左）、チェルシーフラワーズ（同左）、ニュールック1947(ディオール）、ジャドールローEDPとジャドールヴォワルとジャドールEDPとEDTとEDC（同左）、チュベローズ インディアナ（クリード）、ダチュラ ノワール（ルタンス）、トゥルスオアデアEDP（マドンナ）

　苦手な香り：
　パチュリが体質的にどうしても駄目です。少量でも「あっ！　奥にいるわね！」みたい感じで気持ち悪くなり。
　あとアクア系の瓜っぽさとムスクとアニスとサンダルウッドは、調香によって無理。
　ざっくり言うとメンズ系、床屋系、オリエンタル系が苦手です。

使用した商品

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