ランコム / オ　アンタンス　ド　ランコム 口コミ

フランス在住の頃、パリのランコム本店で購入。あまり知られてはいないが、実はランコムには本店でしか手に入らないフレグランスが三つある。その一つがこの「O INTENSE DE LANCOME」。

フォーブル・サントノーレ通りに面して静かにその扉を開いている所謂「L’INSTITUT LANCOME（ランコム研究所）」を訪れた時、まず驚かされたのは、階段へと続く通路に設けられた総ガラスのカウンターとその上に整然と置かれた高さ50cmほどの三つの大きなガラス瓶。その中に鎮座している香水はまるで芳醇なリキュール。

私がその各々をムエットで試し、自分の好みの香水を一つ指さすと、カウンター内の女性がおもむろに細く長い銀の柄杓でその香水を小ぶりのフラコンにゆっくりと汲み、蓋を閉め、金のリボンをかけ、ランコムの印（薔薇の上にＬの文字）の赤い封蝋をして手渡してくれた。そのフラコンに貼られた金のシールの上の金文字を読み、私は初めてこの香水の本当の名を知ることとなった。

肌にまとうと穏やかで品格のある香り立ち。トップはおそらくベルガモット、そしてミドルの花々（おそらくローズ）とラストのバニラ・ウッドの調和が絶妙で、なぜかクリーミーな高級石鹸を思わせる。

このフレグランスは、こだわりのあるマダムにこそおすすめ。

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