フレデリック マル / ユヌ ローズ 口コミ

大好きなルタンスのサマジェステラローズ…初めの香りは、ほんの少しだけ似て感じます。
私には、どちらもローズの香りをとても強く感じることができますので。

ですが、その香りは徐々にお互い別の顔を見せ始めます。
昼にローズを纏うならセルジュルタンスを…そして夜にローズを纏うならフレデリックマルを。

彼はこのユヌローズを、良い意味で『玄人の香り』だと言います。
確かに私もそう思います。
『女』としてのプロが纏う、深く艶やかな極上ローズの香り。

ゴージャス、セクシー、エレガント…、香りを表現する際に形容されるような言葉のどれもが、この香りにおいては少し違和感を感じます。

決して、誰でもが気安く触れることのできない香り。
花びらに夜露を光らせた艶やかなローズが、他を圧する美しさで存在します。

美しくカーブしながら巻かれた花弁はベルベットのようにしっとり厚く、その中に封じ込められた香りを放ち始めて数時間後の、香りが最も美しいとき。
花の色はレッドよりも色香を感じる、こっくりとしたフューシャ。

その残り香は驚くくらい繊細でもあり、清々しく透明でもあり、円熟した甘さも含み、なんとも美しいのです。

もう一度会いたい。
もう一度触れたい…と、静かに心を揺さ振り続ける香り。

女であるなら、こんな印象を放つ人でありたいと恋い焦がれる香りです。

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