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クチコミ
だいぶ前に読みました。
書籍の評価はあえてつけませんが、面白かったです。
*内容
1.著者の過去のエピソード
2.スキンケアやそれに伴う植物オイル・精油の説明
3.それらを使った化粧品レシピ
の主に三部構成。
後半はレシピがメインなので、一見すると厚い本ですが、ページ数が多い割にはさらっと読み終えてしまいます。
*良かったところ
・絵や文章に温かみがあって柔らかく、表現もわかりやすいのですんなりと頭に入ってきました。読みやすいです。
・こちらの本の中でもっともタメになった章は、2.の各植物オイルの説明です。一般的によく見られる、オイルの特徴の説明ではなく組成が一覧になってるので、たとえば「○○な肌は、脂肪酸aが不足しているが脂肪酸bは足りている状態」という具合に、説明が明瞭です。著者の好みで選んだ代表的なオイルの説明しか載っていないという欠点はあるものの、専門にも導入にも偏り過ぎることなく組成までしっかりと説明して理解しやすく纏められている本というのもなかなか見掛けないので(私が知らないだけかもしれませんが)、当時は知りたかった事が一目瞭然のこの章だけでもう本全体の満足感を得ました。
オイルと効果の関係がすぐに解るので、「スキンケアに使用する植物オイルは何を選べばよいのか分からない」と迷っている方だったら、感覚的に「何となく選ぶ」のではなく、他人の感想や販売店のセールストークに影響を受けて選ぶでもなく、根拠をもって自発的に取捨選択ができるようになると思います。
・紹介されている化粧水とオイルの付け方は盲点で、目から鱗でした。とっても簡単なことなのですが、私はそこまで頭が働かなかったというか。オイルは皮脂の代わりなので実際はごく少量を付けるだけで十分とわかってはいるものの、実際には少量だと顔全体に伸びなくて結局多めに手に取るしかなかったんですよね。以来、書かれてある方法でずっとやっています。
*気になった点
・化粧水をたっぷり与えるケアを推奨していますが、化粧水をたっぷりつけることで皮膚をふやかして肌のバリア機能が弱まるので、その後に使うアイテムの有効成分の浸透率をアップさせる反面、化粧水だろうと汗だろうと表面の水分が増えるとその分蒸発量も増えるので皮膚はかえって乾燥しやすくなります。乾燥しやすい土台を作ったとしても化粧品の保湿成分があるから潤っているようになるのですが、このケアって結局ケミ寄りの方法なんじゃないの?と思ったり…。
・実際のお考えなのかそれとも立場上、仕方なくかはわかりませんが徹底した自然派思考・自然派推奨で話を展開しなければならないのかな、という様子は終始感じられました。たとえば、「スキンケアには植物性オイルと植物から抽出したエキスで作った化粧水を使用していればどんな肌も健康でいられる」とのお考えをお持ちのようで…大袈裟なフレーズは注意を引くためかもしれませんが、うーん。皮膚はそんなに単純ではないよ〜と思うところがあります。最新の科学の力の方が確実にアテになる場合もありますから自然原料に拘り過ぎず、柔軟な思考で適切な物を選んでいくことが一番と考えます。
否定的な意見も連ねましたが、読んでみて良かったことには違いありません☆
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