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クチコミ
最近こちら、パーススプレイが発売されました。パーススプレイはマットな質感で、白のボディに黒の縁取りです。直線的なデザインと配色のバランスから、CHANELの紙袋を連想します。シャネルのアイテムは本当にデザインが素敵で、紙袋すらとても素敵なのですが、さすがに持ち運べないので残念に思っていましたので、嬉しいです。
シャネルのNO.5は、P、EDP、EDT、ヘアミスト、オープルミエールを購入しました。今回はこちらを購入しました。
CHANELのNO.5と言えば誰もがその名を知っているはずですが、香りを嗅いだ時、驚くはず。まさに牛乳石鹸や花王ホワイトの香りなのですから。NO.5の世界的な人気は日本にも伝播し、その香りの持つ清潔感から石鹸に取り入れられ、私達の日常や懐かしい情景に溶け込んでいるのですね。香りが強いので濃厚に香らせてしまっては賛否両論ありますが、つけ方さえ間違わずに、ごくごく微かに肌に乗せて香らせる分には、あまり嫌われない香りかと思います。
私がNO.5の香りから連想するのは、石鹸、クリーム色の柔らかなサテン、曲線的な身体つきの女性、なめらかな素肌、暖炉のぬくもり、ホットミルク、ベビーパウダー、バニラビーンズ、優しい女性の声。
NO.5は濃度により調香師が異なります。初代のPはエルネスト・ボー、EDTはNO.19の調香を行なったアンリ・ロベール。オープルミエールとEDPはジャックゲランが調香しています。ですから、皆No.5の本質を受け継ぎながらも、時代の変化や調香師の匙加減に伴って、それぞれアレンジが為されています。
私が好きなのはEDT。本来のPの香りを軽やかにして、ピーチの甘さを足しています。バニラ系の甘さではなく、フルーティーな軽さもある。最も石鹸の香りに近いです。Pの透明感を強調しています。
一方苦手なのはEDP、そしてオープルミエール。調香師が同じなので、かなり似ています。Pよりバニラが強調されており、こもったようなパウダリーさがとても強いです。終始Pより重く濃厚に感じますね。付ける方のセンスや風格を問う難易度の高い香りです。
NO.5の優れている点は、あふれる清潔感と人肌のぬくもりを感じられること。また甘さは肌の香りに近く、とても柔らかい。それも、柔らかい脂ののった暖かい女性の肌から香り立つような、体臭のような甘さです。肌から浮かず、いかにも香水や柔軟剤のいい香り、ではないんですよね。
一方とても繊細な香りで、体温に合うときは最高なのですが、気候や体調、その日の体温によってパウダリーが強く主張して粉っぽさがキツく感じたり、バニラやアルデヒドの脂っぽさがやや鼻に付き気持ち悪くなるところがあります。
LEAUの特徴は、他のNO.5と比較してトップに柑橘が加わったこと、ローズの香りが引き立っていること、アルデヒドの脂っぽさが軽減していること、パウダリーがやや軽くなっていること、ラストのバニラがぐっと軽やかなこと、ジャスミンがあまり主張しない点が挙げられます。
トップの柑橘はレモンのような心地よい苦味を含んだ柑橘と、まだ開ききらない若いバラのつぼみのような香り。10分程で柑橘が薄れ、バラがの香りが開ききると、まろやかなアルデヒドとバニラがふわふわと現れ、かなり軽やかなNO5の香りに移ります。バニラはEDPのように脂っこくない、透明感のある上品な甘さのバニラ。肌の上でローズの香りと緩やかに混ざり、石鹸のような、パウダーのような甘く柔らかい香りになります。NO.5の持つ柔らかさとフレッシュな清潔感とあたたかみを保ちつつ、脂っぽさが全くありません。こっくりとしたふくよかな香りなのに、シフォンのような軽やかな柔らかさです。このまま、時間の経過とともに香りが肌に溶け込むように柔らかくなってラストとなります。
EDTなので手首など露出したところにつけると3時間程度で飛びますが、お腹や太腿など、服に隠れる部位につけると、8時間程度残ります。全体的にトゲがなく、周囲にもふんわりと柔らかく香ります。かなり拡散しますので下半身に付ける方が良いです。またNO.5に共通ですが、胸元や首元は皮脂が多いので、アルデヒドの脂っぽさを拾ってしまいがちです。生理前等体温が高いときは格別に甘くパウダリーに香ります。一方体温が低いときはかなりローズが主張します。
NO.5は薄く香らせるなら、どの年齢の女性がつけても似合うと思います。つやつやした黒髪に白肌、清潔感のある少女がつけても、風格のある身綺麗なマダムがお召しになっても素敵です。
総括してとてもつけやすく素敵な香りだと思います。最もフレッシュでありつつ、NO.5の美しさを損なっていません。おすすめです。
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