セルジュ・ルタンス / フェミニテデュボワ (Feminite du bois) 口コミ

木目の表面に、赤みがかったオイルがじわりと滲んできそうなシダーと
甘く芳醇なプラム。

すうっと冷涼な樹の香りに、森で紫色に熟した果物とスパイスを溶け込ませた香り。

初めてフェミニテデュボアを試した時の衝撃は忘れないと思います。
御しがたい、崇高な香り。ほとんど神秘的で。
今でも時々着けるたび、何度も深く吸い込まずにいられない、唯一無二の香り。

（後にピエール・ブルドン氏は、ドル〇ェヴィータを出す訳ですが…　笑）

いつのまにか、セルジュルタンスの四角いボトルのシリーズに
仲間入りしていて、あれっと思いました。

フェミニテデュボアと言えば、優美な曲線を描く赤むらさき色のフラコン。
Shiseido名義からルタンス名義に変わって、あのフラコンは消えてしまったのかな？
パルファンフラコンもあったのに、パルファンは何処へ？　………。

ニッチ系メゾン系フレグランス全盛の今、ボトルはどこも極シンプル。

香りのコンセプトを表わすフラコンの造形を
香りと同時に楽しむ世の中は、20世紀と同時に終わっていたんですね…

（香りについてはShiseidoバージョンのレビューです）

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