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クチコミ
ラールエラマティエール初期三作品のうちのひとつ、キュイルベルーガ。調香師は現シャネル専属調香師のオリヴィエ・ポルジュ。バニラとホワイトスエードを主体にしたレザーオリエンタル。
トップはほんのわずかのアルデヒドで増幅されたマンダリン。この香りは本当に一瞬。吹き付けた次の瞬間にはパッと消えてしまうくらい繊細。
続いて感じるのはバニラとヘリオトロープ。パウダリーで乾いた湿度を感じない甘さ。この甘味に絡むのがスエードノート。このスエードの香りはIFF社のスペシャリティのスエーデラルが使用されているようです。
スエードやレザーというと「溢れるマスキュリニティを荒々しいレザーの香りで表現」みたいな(我ながらひどいキャッチコピーだな)いかにもメンズフレグランスにありそうなレザーノートを思い浮かべますが、そういったものとは一線を画す香り。ビロードのように滑らかで優しく包み込まれるよう。
バニラやヘリオトロープでかなり甘いのですが、フロリエンタルやグルマンに転がっていかないのはなんでだろうとよく嗅いでみるとピリッとスパイシーなエバーラスティングフラワー(イモーテル)のおかげ。
イモーテルフラワーといえば、ディオールの「オーノワール」で面食らった香り。そんなに香りの好き嫌いはないほうだと思っていたのですが「…カレーの匂いだ」としか思えなかったもの。とてもいいアクセント。
トップ、ハート、ベースとあるものの、そこまで香りの移り変わりを感じず、ほぼシングルノートのように付けた後の香りがそのままフェードアウトしていく展開。持続は8時間程度。おそらくトップやミドルよりベースの割合がかなり多いのでそういう風に感じられるのだと思います。
公式にはレザーオリエンタルとありますが、男らしさを押し出した感じはなくむしろフェミニン寄りの香り。中性的な印象をお持ちの美青年にはかなりハマると思います。
同じラールエラマティエールでバニラが主役の香水は「アンジェリークノアール」「ドゥーブルヴァニーユ」がありますが、その2つとは明確に違いを感じるバニラ。オリヴィエ・ポルジュ氏はグルマン系の香りがあまり好きでないらしく、そんな調香師のキャラクターがしっかり感じられる作品。
レザーオリエンタル
明るく個性的な、包み込まれるような香り。
トップ:アルデヒド、マンダリン
ハート:パチュリ、エバーラスティングフラワー
ベース:バニラ、アンバー、ヘリオトロープ、ホワイトスエードノート
(公式サイトより)
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