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クチコミ
たぶん、いや間違いなく、生まれて初めてちふれの製品を使いました。
メイク歴45年を超えるわたくしが、です。
この会社が誕生したのは1947年(昭和22年)といいますから、戦後間もなくのこと。
ただ私の記憶に登場するのは、1968年に「ちふれ化粧品」となってから。母体となったのは「全国地域婦人団体連絡協議会」で、ブランド名は略称の「地婦連」に由来しています。
実はその当時、化粧品には成分表示がありませんでした。何が入っているか分からないモノをテレビ画面からあふれんばかりの宣伝文句にのせられて使用した結果、黒皮症などの深刻なトラブルが続出しました。いわゆる「化粧品公害」です。だったらいっそ成分を全公開して、コストダウンを目指した化粧品を作ろう、と立ち上げたのが、ちふれの100円化粧品です。
60年代にはこのちふれとセザンヌが100円化粧品の双璧でしたが、必ずしもオートメーション化された製造工程ではなかったのと、本当に100円で大丈夫?という疑問もあって、一回だけセザンヌのクリームを使った以外は、疎遠になっていました。
そこから現在、まぁー時の流れはすごいもんですな。100円のイメージどこにもないっす。
二年前にグループ企業となってから、綾花だHIKARI MIRAIだdo organicだ、様々なブランドを引き連れてすごい成長ぶり。そして肝心の自社製品………どんだけアイテム数あるんですかっ!と言いたい。もうビックリです。
さてそんなわけでアイカラーがリニューアル(前置きが長いですよ。長いです。聞いてっか!)。以前のバージョンに比べると色のトーンがすっきり同じ2色セット。何しろちふれの製品初めて。ましてメイク物初めて。ただただ色に惹かれました。
使ってみて驚いたのなんの。
淡色をベースにすると、瞼の地色がパッと隠れます。年齢的に皮膚のくすみが気になる私には感動ものの仕上り。更に濃色を重ねると綺麗なグラデーション。ブラシ使いすると、境目の無い濃淡が実現します。
グリーン系とブルー系を購入しましたが、どちらも微量のグレーが混ざったような落ち着きのあるトーンで、肌浮きしない。なのにくすまない。非常に細かい粉体を均一に伸ばせるテクスチャーが優秀です。しかも粉体自体がかなりしっとりしていて粉飛びがありません。微細なフロストが仕込まれていて、サテンのような上品なツヤがあります。
他のプチプラブランドが、どちらかというと若い人向けなのもあって肌のトーンに発色が左右される物が多い中、この仕上りには嬉しさ半分悔しさ半分。何だよ〜、ついこの間ヴィセのパレットで散々苦労した自分が馬鹿みたいじゃん。初めからこっちにすればよかった(自業自得じゃ)。先入観で見てちゃダメですね、ほんと。
なお、このクチコミを書いている時点で、大手スーパーマーケットの化粧品テスターは、使用が出来なくなっています。直接指でテスターの表面に触れることを防ぐためですが、口紅のテスターは丸ごと引き抜かれているケースが多いのでご注意ください。
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