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桜の季節になると無性に「今年の夏香水は何にしよう?」とワクワクしながら、あれこれ思いを巡らせたくなります。数ヶ月先に使用する香りをこの時期から手に入れておくと、お財布の紐がゆるみがちなゴールデンウィークや、偏頭痛持ちには辛い梅雨の時期に焦って期待外れの買い物を乱発しなくて済むのです。昨年はAcqua di ParmaのArancia di Capri、一昨年はTom FordのNeroli Portofinoだったなぁ(その前の年は何だったっけ?)と懐かしみながら、柑橘系の香水を色々と調べているうちにこの香りに辿り着きました。Diorのメンズ香水はすでにSauvage(EDT・EDP・Elixir)、Dior Homme(リニューアル前のアイリスのやつとIntenseの両方)、Fahrenheit(EDT・Le Parfum)と愛用しており、香りの素晴らしさは言うまでもなく、わたしの肌とも相性の良いメゾンです。Dior Hommeラインはここ数年で何本かリニューアルされ、このDior Homme Sportも一つ前のバージョンしか香ったことがなかったので、早速サンプルを購入してムエットと肌で何度か試してみました。
この香り、もしもわたしがタイムスリップして、香水に興味をもったばかりの学生時代に戻ったら、とても素敵な香りに感じられたことでしょう。フルボトルで購入して、当時の彼女と過ごす夏の思い出に華を添えてくれたに違いありません。トップのフレッシュなレモンとベルガモットの香り、香りの核(コア)になるピンクペッパーの清涼感、そしてドライダウンしたところで肌にうっすら感じられる温かな残り香……どこにも嫌味なところがなく、真夏の蒸し暑い時期に着ても香害にならず、お値段も(Diorなので10,000円を切ることはないにしても)学生が背伸びして買えるくらい良心的です。真昼の暑さが和らいだマジックアワー、お揃いのTシャツ、ハーフパンツ、サンダルのラフな格好で、身体を寄せ合いながら海沿いの遊歩道を歩いていたあの頃に、この香りを纏えることができたら……。
ただ、ふと現実に引き戻されたとき「今の自分が本当に『一番着たい香り』かと言われればどうだろう?」という迷いを感じるようになりました。色々な香水に出会い、嗅覚も鍛えられている今の自分が「本当に納得できる香り」を大切に纏うこと、それこそが「香りを愛する」ことだと思うのです。思い出にすがって、香水で若作りしても、10年以上前の自分は二度と戻っては来ないし、綺麗なうなじをしたポニーテールの女の子は戻って来ない。この香りは若い人に譲るとして、わたしは今年の夏、別の香水を愛用することに決めました。Dior Homme Sportよりもお値段が3倍近くする、非常に可愛くない香水ですが><、そっちを纏っている自分のほうがきっとしっくり来ると思うのです。その香水が一体何なのかは、フルボトルを購入していませんのでここでの言及は控えたいと思います。来月には満を持してお迎えしようと思いますので、クチコミはそれまでのお楽しみに。
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