直木賞受賞の話題の作家!
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紙の本より電子書籍が売り上げを伸ばしていく昨今ですが、彼女の本は様々な人に支持されて分厚い本でも瞬く間に売れていきます。今年直木賞を受賞し、あまり読書をしない方も名前を目にする機会が増えたのではないでしょうか。そんな読書家にも愛される「西加奈子」さんの本は、大人の女性である皆さんにぜひおすすめしたいです!
幼少期を海外で過ごした経験
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イランのテヘランで生まれ、2歳までイランに。駐在員の父を持つ西加奈子さんは、小学1年生から4年生までエジプトのカイロに住んでいました。その後は大阪で育ったそうです。ある記事の取材で当時の事を西加奈子さんはこう語っています。
親も忙しかったので子供同士で過ごす時間が長くて、毎日が冒険みたいに楽しかったけれど、一方で「自分たちは異質なんだ」ということも感じていました。エジプトにはエジプシャンという均一があるなかで、「自分たちが部外者」だという意識と、あと、恥ずかしいという思いもありました。
恥ずかしいという言葉について、記者から理由を尋ねられてこう答えてます。
駐在員は待遇がよかったので、学校の日本人の友達はみんな高級住宅地に住んで、いい暮らしをしていたんです。でも私たちが遊ぶエジプシャンの子は、大人のサンダル履いて、ボロボロの服着ていて。別に自分の手柄でもないのに、いい服着ながら彼女たちと遊んでることが無性に恥ずかしいことに感じました。でも金持ちが恥ずかしいなんて、考えること自体が絶対にあかんことと思ってて。もちろん日本に帰れば、一般家庭なので、帰国したときにすごくほっとしたのも覚えています。普通の人になれたと言ったら変ですけれど、そんな感覚。
それからずいぶん経ってから太宰治の『人間失格』を読んだときにすごく救われた気がしたんです。本のなかに「僕は実家の大きさにはにかんでいたのだ」という文章があって、あの悩みは自分のなかにもっていてもよかったんだと思えました。
なかなか西加奈子さんのような「恥ずかしい」と感じる子供は珍しいように感じます。ずいぶん経ってから出会った言葉が「太宰治」と言うのもそうですが、幼少期のその感覚も作家性を感じさせるエピソードですよね♪
ライターから作家へ転身
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25歳くらいの頃、大阪で様々なバイトをしていた西加奈子さん。その中の一つがライターだったそうです。
お店取材をして小さな記事を書くという仕事内容で、たとえば、喫茶店の取材ならコーヒー豆の産地や味わいやその他の情報を入れなくてはいけないのですが、西加奈子さんはそれよりも「コーヒー煎れてくれるおっちゃんの顔にでっかいほくろがあった」とか「運んでくる人がおもろかった」とかに興味があり、それを書きたかったそうなんです。
でも、それでは原稿はボツになってしまいます。そこで西加奈子さんは「だったら自分でおもろいおっさんがコーヒー煎れてくれる物語を書けばいいじゃん。」と思い、小説を書き始めたそうです。
その時のことを西加奈子さんは「実際に書いてみたら楽しかった」とお話しされてます。そんな西加奈子さんの作家デビュー作となった「あおい」内容は恋愛ものです。
多感な恋愛を感じることの出来る一作で、大人の女性だからこそ読んでみて理解できる、若いころの恋愛に対する気持ちやどうにもならないぐるぐるした気持ちなどが瑞々しく綴られています。
お店取材をして小さな記事を書くという仕事内容で、たとえば、喫茶店の取材ならコーヒー豆の産地や味わいやその他の情報を入れなくてはいけないのですが、西加奈子さんはそれよりも「コーヒー煎れてくれるおっちゃんの顔にでっかいほくろがあった」とか「運んでくる人がおもろかった」とかに興味があり、それを書きたかったそうなんです。
でも、それでは原稿はボツになってしまいます。そこで西加奈子さんは「だったら自分でおもろいおっさんがコーヒー煎れてくれる物語を書けばいいじゃん。」と思い、小説を書き始めたそうです。
その時のことを西加奈子さんは「実際に書いてみたら楽しかった」とお話しされてます。そんな西加奈子さんの作家デビュー作となった「あおい」内容は恋愛ものです。
多感な恋愛を感じることの出来る一作で、大人の女性だからこそ読んでみて理解できる、若いころの恋愛に対する気持ちやどうにもならないぐるぐるした気持ちなどが瑞々しく綴られています。
二七才、スナック勤務のあたしは、おなかに「俺の国」と称した変な地図を彫っている三才年下のダメ学生・カザマ君と四か月前から同棲している。ある日、あたしは妊娠していることに気付き、なぜか長野のペンションで泊り込みバイトを始めることに。しかし、バイト初日、早くも脱走を図り、深夜、山の中で途方に暮れて道の真ん中で寝転んでしまう。その時、あたしの目に途方もなく美しい、あるものが飛び込んでくる―。
有名人も愛読している
西加奈子さんの特徴の一つが、読書好きの有名人も彼女の本を読まれているということです。いくつか、有名人が選んだ西加奈子さんの好きな本をご紹介いたします。
ピース・又吉直樹さん「漁港の肉子ちゃん」
光浦靖子さん「ふくわらい」
オードリー・若林正恭さん「サラバ」
極楽とんぼ・加藤浩次さん「サラバ」
宮崎あおいさん「きいろいゾウ」
向井理さん「きいろいゾウ」
などなど、様々な有名人の方に人気があるのがわかりますね♪宮崎あおいさんや向井理さんに関しては、実際に映画化された「きいろいゾウ」に主演で出演されています。宮崎さんは原作本の帯で「いつか演じてみたい」と言葉を贈り、向井理さんは雑誌で「おすすめの一冊」と紹介されています。
ピース・又吉直樹さん「漁港の肉子ちゃん」
光浦靖子さん「ふくわらい」
オードリー・若林正恭さん「サラバ」
極楽とんぼ・加藤浩次さん「サラバ」
宮崎あおいさん「きいろいゾウ」
向井理さん「きいろいゾウ」
などなど、様々な有名人の方に人気があるのがわかりますね♪宮崎あおいさんや向井理さんに関しては、実際に映画化された「きいろいゾウ」に主演で出演されています。宮崎さんは原作本の帯で「いつか演じてみたい」と言葉を贈り、向井理さんは雑誌で「おすすめの一冊」と紹介されています。
大人の女性におすすめ!
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人と濃く関わりあったことによって定に変化が生まれ、無機質のように見ていた人間の身体を、感情を持つ人間として少し見られるようになります。その辺りは一種の成長記であり、本質的に本書は、幼女時代から始まる定の、長い青春彷徨記と感じることができます。
ストーリーは、変人であった旅行作家の父親からマルキ・ド・サドをもじって名付けられた鳴木戸定(なるきど・さだ)。母親の死去後、父親の未開地旅行に伴われた定は、訳も分からぬままその地の葬儀に参列し、その民族の風習に従って死者の肉一片を口にした。父親がその事実を紀行文に書いたことから、人肉を食べた少女というレッテルから今も定は逃れられない。そんな定の楽しみは、幼い頃に知った遊び"ふくわらい"を、今も出会った人の顔を対象に脳裏の中で試してみること。
25歳になった定は、現在出版社に勤務し文芸編集者。優秀な編集者という評価は得ているものの、感情を表すことがないためロボットのように思われ、また過去の出来事もあって同僚たちからは遠巻きにされている観あり。主人公=定が、猪木になれないロートルレスラーや一途に定に迫ってくる盲目の青年、後輩の女性編集者らと交流する中で少しずつ変化を見せる、という内容です。
25歳になった定は、現在出版社に勤務し文芸編集者。優秀な編集者という評価は得ているものの、感情を表すことがないためロボットのように思われ、また過去の出来事もあって同僚たちからは遠巻きにされている観あり。主人公=定が、猪木になれないロートルレスラーや一途に定に迫ってくる盲目の青年、後輩の女性編集者らと交流する中で少しずつ変化を見せる、という内容です。
有名人もおすすめする!直木賞受賞作品!
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最後におすすめしたい西加奈子さんの本、直木賞を受賞した作品でもあり有名人にもおすすめされている「サラバ」です。
西加奈子さんの小説のテーマ「自分とは何者なのか?」がフルコースで味わえます。作者が「今」伝えたいことの全てを盛り込んだような長編小説になっていて、物語は…
主人公である圷歩(あくつ・あゆむ、後に今橋姓)の誕生時から37歳まで、その精神的彷徨を描いた大河小説。作者である西加奈子さんと共通するのは、イランのテヘランに生まれ、一旦日本に帰国したものの、再びエジプト赴任を命じられた父親に従いカイロ育ち、という経緯。前半で描かれる駐在員一家のテヘラン生活、そしてカイロ生活の部分にも興味津々です。
とても深く、キャラクターの精神状態や、対照的でありながらどう転ぶかわからない人生に翻弄されていく状況からの精神状態など、どのキャラクターの目線でも楽しめる作品なのではないでしょうか。大人になったからこそ分かる、様々な感情の機微を感じることができると思います。
西加奈子さんの小説のテーマ「自分とは何者なのか?」がフルコースで味わえます。作者が「今」伝えたいことの全てを盛り込んだような長編小説になっていて、物語は…
主人公である圷歩(あくつ・あゆむ、後に今橋姓)の誕生時から37歳まで、その精神的彷徨を描いた大河小説。作者である西加奈子さんと共通するのは、イランのテヘランに生まれ、一旦日本に帰国したものの、再びエジプト赴任を命じられた父親に従いカイロ育ち、という経緯。前半で描かれる駐在員一家のテヘラン生活、そしてカイロ生活の部分にも興味津々です。
とても深く、キャラクターの精神状態や、対照的でありながらどう転ぶかわからない人生に翻弄されていく状況からの精神状態など、どのキャラクターの目線でも楽しめる作品なのではないでしょうか。大人になったからこそ分かる、様々な感情の機微を感じることができると思います。
いかがでしたか?西加奈子さんの独特な世界観を感じてみてはいかがでしょうか。様々なキャラクターの年代の頃にあった感情の機微を、大人になってからみると新しい一面やさらに理解が深まると思いますので、ぜひ読んでみてください♪
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